テクノラリーでの様子撮影:田代聡、福井薫 今年は例年になく暖かい日和になりました。開会式の様子。
最近変わったエンジンが少なくなったということで、いろいろなエンジンが展示されていました。日本初の注射器を使って作った模型スター リングエンジンだそうです。
こちらは日本初の模型スターリングエンジンカー。結構古そうですが、現在主流のヒートキャップ方式のエンジンとかなり近い形をしていま す。
世界最高回転エンジンとありますが、世の中にはもっとすごいエンジンがあります。私の知っている範囲でも19020rpmで回るスター リングエンジンが あります。(日本機械学会論文集(B編)65巻629号、論文No.98-0485参照)
低温度差タイプのエンジンの加熱側に太陽熱を利用したエンジン。4輪独立にエンジンを搭載しています。
中央にあるのはZクランクを用いたエンジン。15年くらい前は埼玉大学を中心に、面白いスターリングエンジンが数多く作られていまし た。スターリングエンジンは爆発や相変化を伴わないため、奇抜なアイディアを気軽に試せるのが魅力ですが、最近は似た形のエンジンが多くなったと感じま す。
私設開発部 池戸さんの今年の作品「ホッカイロー」。なんと、使い捨てカイロを熱源にラジコンが走ります。池戸さんがアイディア賞の選
考委員をしていたので受賞しませんでしたが、私が見た中では一番のアイディア賞です。
ホッカイローを走らせているところ。平らな走路なら走 るのですが、タイルの段差に引っかかってしまいます。コース境界に引いたテープに沿ってなんとか走っています。
1回目走行前で加熱させているところ。
緑のスタートラインを切ってスタートです。順調に加速して走っていくのですが…
エンジンをかけなおそうとしますが回りません。よく見るとロス機構のボルトが1本緩んでリンクが外れていました。
ボルトを締め直して2回目走行させているところ。ずいぶん大回りしていますが、後がないのであまりぎりぎりを攻めるわけにもいきませ ん。
無事2周してゴール。タイムは24秒86。昨年の記録を約5秒上回り優勝できました。
RCクラス2位の「AL-KALI-PSE」。無段変速のクラッチでバックもできます。
3位の「イースター Jr.」。今年の3位は大接戦で1秒差でした。3~5位の3台のマシンがタイムを更新していく手に汗握るバトルでした。
惜しくも4位だった「SUTELa」。ステアリングサーボを動かすバッテリーをもう少し小さくしていたらどうなっていたか分からないと 思いました。
5位の「MOSEY-RC10-Smart rap」。細いタイヤがタイルの溝にはまって操縦に苦労していました。
人間乗車クラス優勝の「V6-β」。1時間に周回コースを203周する驚異的な記録です。製作者の遠山先生は今回の記念講演をされまし た。講演でエンジンの詳細な構造が初めて分かりましたが、コンロッドがたくさんついたクランクシャフトを精度良く組み立てているところはすごいと思いまし た。
宙返りクラスを見ているメカニックたち。毎年見ているせいで、2人でいろいろ評論しています。
今年は新たにメカニックが増えました。いつの間にか1チーム6人の大所帯です。 ![]() |
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