テクノラリーでの様子撮影:田代聡、福井理子
今年もいつもと同じ、日本工業大学のキャンパスで大会です。
毎年定点観測の開会式の模様。台風のせいで週間天気予報はころころ変わり、雨か嵐かと心配させられましたが、例年並み?の気温の曇り空 でした。お昼頃に少しぽつっと来ましたが、それ以上降ることもなく、快適な1日でした。エンジンにとってはもう少し寒くてもいいだけどね。
来年から公式種目となるマイクロ宙返りクラスのコースがお目見え。
宙返り部分はこうなっています。回り損ねたマシンが壊れないようになっています。
マイクロクラスのコース。今年はなにやら計測装置が置いてあります。自動的に周回数を数えてくれそうです。
会場にはこんな貼り紙も。「これより小さいエンジンを作り動かせ仕事をさせることが出来れば必ず精密人間になれる。 埼玉大学 松尾政
弘」と書いてあります。ちなみに、「これ」とは、
車検しているところ。出場するたび思うのが、車検中にマシンを机から落っことさないかということ。走らせる前に壊れてしまっては1年間
の苦労が水の泡です。
こちらが今回問題だった変速部。エンジンカーラジコンの部品を流用しています。ローギアで鋭く加速した後に2速に切り替わって伸 びのある加速をするはずなのですが、これが困ったことに...
1回目の走行中。この距離(パイロン間が私の足で15歩)なら、20秒ちょっとで走るはずだったのですが、いま一つスピードが乗りませ ん。エンジンはよく回っているのにおかしいなぁ。
余計なことを考えていると、コーナーを大きく膨れたり小回りしすぎて減速してしまったり。1回目のタイムは26秒88。それでもこの時
点で暫定1位です。
2回目は余熱時間を1分増やして5分間加熱します。
が、タイムは伸びず29秒39。家に帰ってから動画を解析してみると、、、 2回目は早めの順番で走ったので記録が抜かれないか心
配しましたが、1回目のタイムで優勝することができました。
今年も車検担当だったので、MDクラスとMSクラスのマシンは全部見ることがでました。こちらは驚異的な新記録でMDクラスぶっちぎり
優勝した土浦工業
高校(OB)のT・S・T-1。製作者は今年も一緒に車検をやってくれたので、車検担当チームは2冠です。それにしても469周という記録は圧巻、
2007年に初めて宙返り競技を始めたときは、27.5周で優勝したことを思うと隔世の感があります。
MDクラス2位のK201耐。最近ではCFRPのシャーシにガスバーナー搭載がMDクラスの主流になっています。
MSクラス優勝のSEY1-SEED。ものつくり大学にはレジェンド級の平尾先生がいるので、レベル高いです。
なんとこれもMSクラス!やはりレジェンド級の中央高校小林先生のマシンです。MSクラスに高さ制限がないことを最大限活かしたユニー
クな設計で
す。
見せかけだけでなく走ります。1秒台で0.01秒を競うMSクラスで133秒。それでも1周走りきるのがすごいです。
平塚工科高等学校の「イース・ター∞(イースターエイト)」。ここ数年優勝している強豪ですが、今年はRCクラス3位でした。
α型エンジンを4つ組み合わせたV型8気筒エンジンです。かつてのNクラスがなくなり、こういう面白いエンジンもラジコンにしないと出
場できないので大変です。
こちらはリンク機構を使って無段変速を実現したRCクラスのマシン。エンジンが自作でなかったのでアイディア賞になりませんでしたが、
機構は興味深いものでした。
こちらもアイディア賞金賞受賞の「Ship-Fluid」。中央高校小林先生の作品です。テクノラリー史上初?船での参戦です。ホース
の中に吸い込んだ水を吐き出し
て進みます。今年はアイディア賞が豊作でした。
大会会場脇に展示されていたエンジン。写っているのはアイディア賞選考委員長の池戸さんです。これもTF2エンジンですが、なんでも自
起動することがあるとか!?
こちらも会場脇に展示されていたエンジンです。排熱やバイオマスを燃やして発電するそうです。
クーラクラスの大会風景。
今年は台湾から3人の学生たちが出場しました。協和合金の松本社長さんから特別賞をもらっているところです。 ![]() |
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