テクノラリーでの様子


Atlas-GPL走行シーン
  Atlas-GPL走行シーン


日本工業大学

今年も日本工業大学のキャンパスで行います。

開会式

開会式前の風景。今年はかなり暖かく、たくさん着込んできたのですが1枚上着があれば十分な陽気でした。参加者には優しく、参加車には 厳しいコンディションでした。(スターリングエンジンは温度差で動く熱機関なので、冷却側の気温は低いほどよく回ります。)

中島先生

今年は実行委員長として東京大学名誉教授、海陽学園校長の中島尚正先生がいらっしゃいました。開会式でご挨拶いただいているところで す。

Atlas-GPL走行1

車検が一段落したので、早めに走らせることにしました。ラジコンで台車をけん引するという初めての試みに、走り始めたときには歓声と拍 手が。

Atlas-GPL走行2

メインスタンド(?)前。こちらは緩やかな下り坂になっているようで、2400rpm、1.8m/sで走っていきます。

Atlas-GPL走行3

こちらはバックストレート。逆に緩やかな上り坂で1850rpm、1.4m/sまで減速してしまいます。

Atlas-GPL走行4

運転は前を走るラジコンカーのステアリングを台車のドライバーが操作します。ラジコンカーと台車は1m離して針金でつないであるので、 内輪差が大 きくて運転しにくいと思ったのですが、一度もコースアウトすることなく上手に運転してくれました。

Atlas走行5

人間乗車クラスは1時間の走行周回数を競いますが、RCクラスのつもりで設計したマシンで3分以上エンジン回したことがありません。走 行開始から10分55秒したところでシャフトの回り止めのボルトが折れて止まってしまいました。記録は12周と17mで3位でした。小さいマシンで人を乗 せて引っ張るというチャレンジと、子供が運転するというビジュアルが受けてか、アイディア賞金賞もいただきました。

Chappie

人間乗車クラス優勝の「M&S-LE200C"Chappie"」。自転車の後輪を直接駆動するシンプルな構成ですが、116 周を走りました。1年目の出場なのに完成度が高く、アイディア賞金賞とダブル受賞でした。

Puff

人間乗車クラス2位の「Puff」。昨年は3周しか走れなかったのですが、改良の甲斐あって今年は84周。ステアリングの上にエンジン が乗っているというユニークなマシンです。

M-Aコース

今年もM/M-Aクラスの車検担当だったので、役得の ミニクラス上位入賞車の一挙紹介です。まず最初はM-Aクラス(ミニ宙返り)から。

N300

こちらはM-Aクラス優勝の「N300」。昨年の469周には及びませんが、五輪コースを90回転しました。このクラスで優勝するには 内蔵燃料タンクは必須です。

水工ーMA2号

M-Aクラス2位の「水工−MA2号」。こちらも燃料タンク内蔵。

BLACK REBEL

M-Aクラス3位の「BLACK REBEL」。内蔵燃料タンクを持たない蓄熱式ですが、30周を記録しました。

Mこーす

続いてMクラスの上位入賞者の紹介です。

白虎

Mクラス優勝の「白虎」。

土浦工業k

Mクラス2位の「土浦工業K」。なんと車検シールが3枚も貼られています。毎年改良を重ねているのでしょう。

BLACK HAWK

Mクラス3位の「BLACK HAWK」。1位のマシンと同型に見えます。1位とのタイム差は0.05秒!ちょっとした調整、整備の差が勝負の分かれ目になります。

水工−アクア

RCクラス優勝の「水工−アクア」。

NCP1

RCクラス2位の「NPC1」。極限まで軽量化を頑張った跡が見られます。

MOSEY-RC 15 -KAGE

RCクラス3位の「MOSEY-RC 15 -KAGE」。

ブルブル君

MMクラスマイクロ賞の「ブルブル君」。上面に貼ってある車検シールが10mm×3mmなので、その大きさが分かります。スチールウールのディスプレーサ をエンジン内で衝突させながら振動で進む面白いエンジンです。

大ブル

最後にアイディア賞銀賞の2台の紹介です。1台目はMクラスに出場した「大ブル」。マイクロ賞の「ブルブル君」を大きくしたものですが、ディスプレーサと シリンダの間に磁石を搭載してスチールウールの粉を吸着するというアイディアを盛り込んでいます。衝突したディスプレーサから出てくる鉄粉でシリンダの摩 擦が増えるという、このエンジンの原理的な問題に対するよいアイディアだと思います。

ポンコツン

もう1台のアイディア賞銀賞マシン、RCクラスの「ポンコツン」。50mのコースを3分以上かけて音を鳴らしながらゆっくり走る様とこ のデザインが絶妙で、アイディア賞選考委員の心をがっちりつかみました。

MMコース

こちらはMMクラスのコース。今年はコースの上に紙が敷かれて全面フラットになりました。

Atlas-GP参考記録

壊れたエンジンはすぐに修理できたので、もともとエントリー予定だったRCクラスで参考走行させてもらいました。人は乗せないのでギア 比を3倍小さくして走らせました。走行中の動画が取れなかったのですが、記録は20秒43。昨年の記録を6秒以上上回りました。

折り紙

折り紙スターリングエンジンの要素部品の展示。次のスターリングエンジンは折り紙だそうですが、死容積がとんでもなく大きくなりそう で、私にはまだ設計のイメージが湧いていません。

表彰式

表彰式で中島先生から盾と賞状をいただいたところ。金の盾(アイディア賞)と銅の盾(3位)をいただきました。

普及協会賞

スターリングエンジン普及協会賞はものづくり大学が受賞しました。

NPO「環境とエネルギー」賞

NPO「環境とエネルギー」賞は3Vクーラークラスの「都城高専 HT Lab.」が受賞しました。昨年この賞を受賞したものづくり大学は今年人間乗車で1,2フィニッシュ。来年の飛躍が期待されます。


チームスタッフ紹介

第19回スターリングテク ノ ラリー参戦記