感想


久しぶりの参戦で絶えずピリピリと神経を尖らせていた去年と比べると、今年は勝手も分かってかなりリラックスした雰囲気で大会を楽しめたと思っています。2年連続で最高の1日を過ごすことができたことがとても嬉しいです。

今回は放送大学の設計に関する講義で私のエンジンを取り上げてもらえるということもあり、スターリングエンジンの恩師、中島尚正先生もいらっしゃる中で、昨年とは違ったプレッシャーを感じた大会でした。しかし、注目された分だけ祝福してくれる人も多く、優勝したときの喜びは昨年以上のものがありました。

また、第1回からの悲願だった、高校生クラスを含めた全体のトップタイムを出すことができ、一つの目標を達成することができと思っています。

仕事が忙しいこともあって、BAYONの製作は思うように進みませんでした。去年はMirabellの製作までに3種類のエンジンを製作したのですが、今年はBAYON1台だけ。大会の3週間前にはまだ歩く程度にしか進まず、急遽昨年の改良型を製作したくらいです。しかし様々な試行錯誤と改良を続けた結果、BAYONの性能が最後の最後に一気に上がったのは、自分でも信じられません。

前回のMirabellの圧倒的な比出力に比べると、今回のBAYONの性能は満足のいくものとは言えません。コースアウトしたマシンを再スタートさせた去年の記録よりも2秒速いという結果は、このエンジンのポテンシャルをまだ十分に発揮できていないことを示しているとも言えます。大会前の改良と調整を進めていく段階で、いくつかの根本的な設計不具合も見つかっていたので、まずはこれらの原因を解明していきたいと思っています。

次の目標は連勝記録を続けていくこと。これからも新しいコンセプトの高比出力模型スターリングエンジンとその設計手法を提案していきたいと思います。

2003年11月11日

チームスタッフ紹介

第7回スターリングテクノラリー結果

第7回スターリングテクノラリー参戦記