TF2RH1エンジンの熱流体シミュレーションスターリングエンジンを設計する上で最も重要なのは熱交換器の設計です。しかし、エンジンの内部の状態を正確に予測することは非常に難しいので、ある仮説を立てて簡略化したモデルで計算をしています。 下の3つのグラフは、TF2RH1エンジンを設計する際に使用したエンジン特性シミュレーションの結果です。TF2RH1エンジンでは熱交換器にハニカムパイプを使用していますが、ハニカムパイプを何本並列にするのが良いのかを検討しました。
ハニカムパイプが1本の場合より2本の場合の方が最高出力が約50%高い結果になりました。つまり、1本では十分な熱交換能力がないことを示しています。 しかし、ハニカムパイプを3本にしても2本の場合に比べて最高出力は約10%しか高くなりません。また、最高出力が出る回転数も高くなります。 ハニカムパイプの本数を増やすと均一に加熱しにくくなることや、回転数が高くなると共振を外す設計が難しくなるため、ハニカムパイプ2本が最適と判断しました。
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